石油・ガス用装置

地下深部や深海の海底では、過酷な環境条件になります。ガラスと金属の封止は、最大35,000 PSIの高圧用途において電力と信号の確実な伝送を実現します。

地球上で最も過酷な環境との戦い

石油・ガス関連装置は、非常に厳しい圧力や振動、温度環境下で耐えるだけでなく、正常に機能することが求められます。地下深くにある電気部品や光学部品は、簡単に修理や交換ができず、コストが非常にかかるため、故障は許されません。

石油・ガスの海底生産に用いられる圧力センサーは、非常に過酷なHPHT(高温高圧)環境に耐える必要があり、25年以上という長い設計寿命が要求されます。一方で、石油・ガス探査用途のセンサー(ワイヤライン、MWD、LWDなど)は、通常、数年で交換されます。しかし、このような坑内掘削用途での圧力要件は、地球上で最も過酷なものの一つです。これらのシステムの弱点になり得るのが、センサーから得られた重要なデータや情報を伝送するために必要な電気コネクタや気密パッケージの堅牢性と寿命です。

嵐の中の海上石油掘削装置

石油・ガス環境で過酷な温度・圧力に対応するコンポーネント

石油・ガス掘削地域の地下深くでは、35,000 PSI(2413バール)の圧力と260 ºC(500ºF)を超える温度が一般的な条件となります。ドリルや測定器は、保守や交換がほぼ不可能で、故障時に装置を停止するにはコストがかかるため、これらの条件に耐える必要があります。従来、熱可塑性樹脂のコネクタや部品では、このような条件下での使用に耐えることはほぼ不可能でした。一方、ガラスと金属の気密封止技術は、このような過酷な条件下でも機械的安定性を確実に維持することができます。

海底石油・ガス用途において、ショットのガラス封止された電気コネクタは、長年の使用した後もメンテナンスフリーであることが立証されており、コストのかかる部品交換を防ぐことができます。20,000 PSI(1379 bar)の圧力、-170 º C~450 º C(-274 º F~842 º F)の温度範囲に耐えるように設計されています。