応用例:排気ガスセンサーおよび温度センサー

最新の自動車のエンジン管理と排気処理に関する要件を満たすために、排気ガスシステムやエンジン付近にはますます多くのセンサーが搭載されています。その要件は多岐にわたります。

  • 250°C超、さらには一部のセンサー用途における1000°C(1800°F)までの耐熱性と、数千回の温度サイクルに対する信頼性。
  • ガソリンやディーゼル燃料、排気ガス、AdBlue などの腐食性化学物質の影響に対する耐性。
  • スペースが限られているため、可能な限りのセンサーの小型化が必要。

課題

センシング素子を保護する従来のセラミックベースのマルチコンポーネントソリューションは、比較的かさばり、必要な高温抵抗を達成するために多くの異なる部品を組み立てる必要があります。これにより、センサーの組み立てが複雑になり、時間の経過とともに信頼性の問題やセンサーの誤動作のリスクが高まります。

ソリューション:機械的堅牢性、小型化、簡素化された設計

革新的な材料の組み合わせにより、SCHOTTは、高温および高温サイクルに対する堅牢性を高め、自動車の寿命を通じて高い信頼性と継続的に正確な信号伝送を可能にする気密端子を提供してます。同時に、HEATAN®技術を用いたセンサーに必要な軸方向のスペースを50%以上小型化することができます。また、センサーメーカーは、この一体型部品のソリューションを使用することで、製造工程が大幅に削減するため、コスト効率が向上します。

HEATAN®センサー用端子は極端な温度に耐え、従来のセンサー設計と比較して、非常にコンパクトで効率的な形状を可能にします。

SCHOTT HEATAN®センサー部品の比較

小さなパッケージで強力なパフォーマンスを実現

従来の高温センサーでは、電気絶縁と熱保護のために焼結セラミック素子や粉末を使用し、それらを金属製のリングやスプリングで固定していました。一方、気密封止されたSCHOTT HEATAN®フィードスルーは、小型かつ一体型の部品として必要な高温特性を実現します。

使用された材料および類似製品

HEATAN®の詳細と、当社の関連製品についてご覧ください。 

HEATAN®センサー用端子は、次世代の排気管理技術と温度センサーに優れた耐熱性と耐食性を提供します。300°Cから1000°C超の使用温度で優れた気密絶縁性を発揮し、高い安定性、長期耐久性、小型化により、効率と費用対効果の改善を実現します。