プレスリリース

2021-02-08

ショット、2020年度の年次決算を発表:売上・収益ともに増加、2021年度は過去最高額の設備投資を実施予定

• 連結売上高は前年度比2.2%増の22億4,000万ユーロを達成、EBIT(金利税引前利益)は 2億8,800万ユーロに
• 2021年度は過去最高となる3億5,000万ユーロの設備投資を行い、生産能力拡大に投資する計画
• 新型コロナウイルスとの闘いに、ショット製品が貢献
• 気候変動への取り組みとして、グローバル全体における電力供給の75%をグリーン電力に切り替えることに成功
ドイツの特殊ガラスメーカー、ショット(SCHOTT AG, 本社:ドイツ・マインツ市、取締役会会長:Dr. フランク・ハインリヒト)は、2020年度(2019年10月1日~2020年9月30日)の年次決算を発表しました。新型コロナウイルスで世界経済が低迷したにも関わらず、ショットは2020年度も成長を続け、更なる大規模投資を行う体制を整えることができました。主要財務指標に関しては、前年度と同様の良好な水準を維持、または改善することができました。

ショットの業績は、日本でも好調でした。2020年は、ショット日本株式会社の水口事業場(滋賀県)が20周年を迎えました。同事業所は20年前にショットと日本電気株式会社(NEC)の合弁会社として設立され、2018年にショットグループに完全統合されました。東京営業部とともに、水口事業場は引き続き、さまざまな業界の日本市場におけるお客様と密接に連携する重要な役割を担っていきます。

グループ全体の連結売上高は前年度比2.2%増の22億4,000万ユーロでした。EBIT(金利税引前利益)は2億8,800万ユーロとなり、前年度を上回りました。ドイツ国外の売上高比率は全体の87%で、前年度より増加しました。グローバルにおけるショットの売上成長率は約6%となり、中でもアジア圏での売り上げが好調でした。グループ従業員数は前年度より増え、約16,500人(うちドイツ勤務者数は約5,900人)となりました。

新型コロナウイルス感染拡大は、ショットの製品ポートフォリオの一部にも影響を及ぼしました。特に、自動車・航空機業界における製品需要が大幅に減少したことに伴い、自動車・航空機関連の製品群が影響を受けました。新型コロナウイルス拡大の当初は、ホームアプライアンス市場向け特殊ガラスの需要も大幅に下がりましたが、年度末に近づくにつれ、需要が回復しました。

新型コロナウイルス感染症との闘いにおける積極的な貢献
ショットは、年間110億個のワクチンや液剤向け医薬品容器を製造しています。ショットはその経験を活かし、現在世界で行われている新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発プロジェクト4つのうち3つに、ガラス製バイアル(容器)を提供しています。ショットが出荷するバイアルの量は、2021年末までにワクチン20億回分にのぼる見込みです。ショットは、2019年春からバイアルの生産能力を段階的に増強してきたため、コロナ禍における需要拡大にも迅速に対応することができました。ショットの製薬分野への投資総額は、2025年には約10億米ドルに達する見通しです。

新型コロナウイルスとの闘いに貢献するショットの特殊ガラス製品は、バイアル以外にも以下のようなものがあります:
  • コート付きガラス基板: 抗体検査における迅速性と効率性を実現
  • 内視鏡用ライトガイド: 医者が患者に挿管する際、より良い視界を提供

安定した自己資本により、計画通りの設備投資を実施
新型コロナウイルスの感染拡大にも関わらず、ショットは設備投資を計画通りに行うことができ、設備投資額は前年比約24%増で、過去最高となる3億1800万ユーロとなりました。このうち半分以上は、ドイツ語圏の拠点に投資され、ドイツ・ミュルハイム市の医薬品容器製造拠点における新規ビルの建設や、ドイツ・マインツ市における光学ガラスの生産拠点などに投入されました。ドイツ国外では、医薬品用ガラス管事業関連で、中国における新規製造拠点の建設と、インド拠点で新たな溶解炉の導入を行ったほか、ハンガリー、スイス、ブラジル、米国にも投資が行われました。

取締役会会長Dr. フランク・ハインリヒトは、次のように述べています。
「世界的に厳しい経済状況の中でも、ショットは製品ポートフォリオの管理を厳格に行ったうえで、さまざまなイノベーションを市場に打ち出してきました。また、より敏捷性に優れた組織を目指し、社風の変革にも着手し、先見性をもって投資を行ってきました。結果として、企業としての強靭さを増すことができました。2020年度は特に、これまでの成果が実を結んだ年だと言えます。」

32%という好調な自己資本比率を維持できたことに対し、最高財務責任者(CFO)のDr. イェンス・シュルテは、次のように述べています。
「高い自己資本比率により、ショットは自律的な成長に必要な余力を十分に確保できました。近年ショットが買収した事業も、当社の製品ポートフォリオにしっかり統合することに成功しました。その結果、ショットは材料・素材やデジタル化の専門知識を拡充することができました。」

新たな成長期を見据えた、2021年度の見通し
  1. 売上が増加になる見込み: 現在の世界経済の状況に関わらず、通期で2~5%の売上の伸びを見込んでいます。一部の業界における需要減少が予想されていますが、このような経済的な課題に対応できるよう、ショットはバランスの取れた製品ポートフォリオを構築しています。
  2. 過去最大の設備投資額を予定: ショットの設備投資額は前年度を上回り、過去最高となる3億5,000万ユーロとなる予定です。新たな投資として、医薬品用ガラス管を製造する溶解炉の増設(具体的な拠点は検討中)と薄板ガラスの生産能力拡大を計画しています。ドイツ国外では、特に中国、スイス、ハンガリー、米国における生産能力の拡大を中心に、投資を行う予定です。
  3. 予想される成長領域: 上記の投資戦略は、医薬品容器や診断機器分野と、スマートフォンや家電向けのカバーガラス・薄板ガラスの需要拡大を見込んで策定されています。
    日本においても、マイクロ流体技術を用いたポイントオブケア診断およびライフサイエンス機器用途の需要拡大が見込まれています。さらに国内では、より環境に配慮した製品の開発が進んでいるのを背景に、自動車用排ガス処理システム向けの「HEATAN™(ヒータン)」センサー用端子の売上成長が期待されています。HEATAN™は、1000℃以上の過酷な温度に対しても高い耐性をもっているため、排ガス処理システムなど厳しい耐熱性の条件がある用途には最適な製品です。また、電気自動車の需要もさらに増加しているため、高電流のパワーデバイス実装用途において、ショットのガラスと銅の封止技術「GTCS™」の成長も予想されています。
  4. 気候中立の目標: ショットは、気候変動への取り組みを強化し、2030年までに気候中立の実現を目指しています。ショットは最初のマイルストーンとして、当社が必要とする電力の75%を、各国からの高品質な認証を取得したグリーン電力に切り替えることに成功しました。それと同時に、溶解タンクを加熱する手段として水素や他のエネルギー源を利用できるよう、一連の開発プロジェクトを開始しています。

ショットについて
ショットは、特殊ガラスのハイテク素材メーカーです。ショットは、ガラス業界における発明家とパイオニアとして知られる、オットー・ショットにより、130年以上前に設立されました。現在展開中の #glasslover のキャンペーンにも表れている通り、ショットは、設立当時からパイオニア精神とガラスへの情熱をもち、ガラスの新しい市場と用途を開拓してきました。世界34ヵ国に拠点を有する当社は、ヘルスケア、ホームアプライアンス&リビング、電子機器、半導体・データ通信、光学、産業・エネルギー、自動車、天文、航空宇宙などのハイテク産業にとって、高い専門知識をもつパートナーとなっています。2020年度のグループ売上高は22億4,000万ユーロで、約16,500人の従業員数を擁しています。優れたデジタルツールを活用し、一流のチームに支えられ、ショットは今後も更なる成長を遂げていきます。ショットグループの中核企業であるショットAGは、ドイツで最も長い歴史をもつ財団の一つとして知られるカール・ツァイス財団を単独株主とする会社で、ショットグループの配当金は同財団により、科学の振興に活用されています。財団企業であるショットにとって、従業員、社会、環境に対する社会的責任は会社設立以来の優先事項であり、2030年までの気候中立の実現を目指しています。

ショット日本について
ショット日本株式会社は、ドイツに本社を置く国際的なテクノロジーグループ企業、ショットグループの100%子会社です。滋賀県の水口事業場と、東京の東京営業部に、合計約210人の従業員を擁しています。ショットの日本における歴史は古く、1966年には、ショットグループのアジア初の拠点として、東京に販売子会社が設立されました。結晶化ガラス、光学ガラス、 薄板ガラス、管ガラスなどショット製品の 日本市場での販売を担当しているほか、水口事業場では気密端子(ハーメチックシール)や温度ヒューズなどの電子部品を2000年より製造しており、電子デバイス、家庭用電化製品、自動車、オプトエレクトロニクスなどに使用されています。主要製品のひとつである、ショットのセラン®は、その耐熱性を評価され、1977 年以降、リンナイ株式会社の加熱調理機トップレートに採用されています。https://www.schott.com/japan


本件に関する報道・出版関係のお問い合わせ先
ショットグループ 広報代理
Kekst CNC 岸本
電話番号: 03-5156-0273
FAX番号: 03-5156-0188
Email: marika.kishimoto@kekstcnc.com
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