プレスリリース

2021-01-19

ショット、2030年までに気候中立の実現を目指す目標を発表

ドイツの特殊ガラスメーカー、ショット(SCHOTT AG, 本社:ドイツ・マインツ市、取締役会会長:Dr. フランク・ハインリヒト)は、グループ戦略の一環として、気候変動への積極的な貢献を新たに掲げ、2030年までに気候中立の実現を目指すという目標を発表しました。特殊ガラス業界でこのような意欲的な目標を掲げるのは、ショットが初めてです。パイオニア精神、長期的思考、責任ある行動という企業DNAを持つショットは、生産拠点のある国々が気候変動問題に関する国際的な枠組みである「パリ協定」の目標を達成できるよう支援いたします。菅政権が2050年までにカーボン・ニュートラルを実現するという方針を表明していることもあり、ショットのこの新たな目標は、日本においても大変重要となります。
ショットは、エネルギー消費量の多い産業分野に属しており、特殊ガラス製造の様々な工程において多くのエネルギーを使用するため、カーボン・フットプリント(※注1)は、二酸化炭素換算(CO2e)で年間約100万トンにのぼります。特殊ガラスやガラスセラミックは、最高1700℃に加熱された大型の溶解タンクで溶解、製造されています。過去には溶解タンクの加熱に化石燃料も使用していましたが、現在では主に天然ガスやヒーティングオイル、電気などを熱源としています。特殊ガラスやガラスセラミックを溶解した後も、更なる加工工程が伴うため、製造には多くのエネルギーを必要とします。

取締役会会長Dr. フランク・ハインリヒトは、次のように述べています。「ショットの気候変動対策には、3つのステップがあります。第一のステップでは、気候に悪影響を及ぼす温室効果ガスの排出を可能な限り回避し、次のステップで、やむを得ない排出量を大幅に削減します。どちらのステップでも対応できない場合、最後のステップとして、当社の温室効果ガス排出量を相殺する取り組みを行います。」

なお、ショットが掲げる2030年までの気候中立目標は、「エネルギー効率の向上」、「グリーン電力への転換」、「技術変革」、「技術的に削減できない排出量の相殺」という4つの対策項目で構成されています。

1.    エネルギー効率の向上
ショットは、何十年にもわたり蓄積してきたエネルギー効率向上の経験に基づき、優れたエネルギー管理システムを確立してきました。1990年代に酸素燃焼型の溶解技術を導入し、溶解タンクを加熱する際の電気使用量を増やしたところ、同技術導入前と比べ、溶解タンクの加熱におけるエネルギー消費量は30%以上削減されました。ショットの専門家は、エネルギーの更なる節約・効率化を実現すべく、一層研究に力を注いでいます。

2.    グリーン電力への転換
ショットは、2021年までに、当社が必要とする電力の100%を、水力・風力・太陽光・バイオマスなどの再生可能エネルギーで賄うことを目指しています。ショットは、グリーン電力が高品質な認証を取得していることを非常に重要視し、エネルギーの転換に大きく貢献しています。

3.    技術変革
長期的には、ショットは技術的に可能な範囲で、化石燃料の使用を完全に廃止する予定です。これにはまだ時間を要し、高額な開発費と投資費用が必要になりますが、現段階でショットは有望な代替ソリューションとして水素技術を検討しています。業界での技術革新を牽引すべく、ショットの研究者や溶解技術の専門家は、その他の技術的手段の実現可能性についても検証しています。

4.    技術的に削減できない排出量の相殺
大型の溶解タンクを加熱する手段として、CO2を排出しないソリューションが開発、実用化されるまで、ショットは、気候変動対策活動に投資することにより、技術的に削減できない温室効果ガス排出量の相殺を目指します。ショットは現在、さまざまな国の森林再生プロジェクトなど、プロジェクトの持続可能性において高い基準を満たす投資候補のポートフォリオを作成しています。

ショットは、気候変動に関連した排出量を算定するにあたり、すべての温室効果ガスの排出量を計算しています。現在、算定には自社生産による排出量(国際的に用いられる温室効果ガス排出量の算定・報告のガイドライン『温室効果ガスプロトコル』における「スコープ1」に該当)と、購入したエネルギーからの排出量(同プロトコルにおける「スコープ2」に該当)が含まれています。また、従業員の出張や通勤による排出量(同プロトコルにおける「スコープ3」に該当)も含まれます。中期的には、今後、サプライチェーンでの排出量など、他の「スコープ3」を算定に加える予定です。気候変動への影響を比較可能にするため、温室効果ガスの排出量には換算値としてCO2eを用いています。

【注釈】注1: カーボン・フットプリントとは、製品のライフサイクル全体で排出された温室効果ガス排出量を合算し、それを二酸化炭素(CO2)排出量に換算して表示したものです(出典:環境省. 「環境ラベル等データベース」https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/a05.html, 参照2020年12月17日)

【参考】 ショットの2030年気候中立目標 特設ページ(英語): https://www.schott.com/english/company/environment/climate-neutral-by-2030.html

写真1: 特殊ガラスやガラスセラミックスの製造には、大型の溶解タンクを1700℃まで加熱して溶解する必要があるため、非常に多くのエネルギーを必要とします。(写真: SCHOTT AG)

ショットについて
ショットは、特殊ガラス、ガラスセラミックおよび関連ハイテク素材の分野をリードする国際的なテクノロジーグループです。130年以上の歴史をもつショットは、家電、医薬品、エレクトロニクス、光学、自動車、航空機など多くの産業のイノベーションパートナーです。ショットは世界34ヵ国に製造拠点および販売拠点を有し、グローバルに事業を展開しています。2018/2019年度のグループ売上高は約22億ユーロ、従業員数は約16,200人です。ショットグループの中核企業、ショットAGはドイツ・マインツ市に本社を置き、カール・ツァイス財団の完全子会社です。カール・ツァイス財団はドイツで最も長い歴史をもつ民間財団のひとつであり、ドイツ最大の科学振興財団です。財団企業であるショットは、従業員、社会、環境に対する社会的責任を重視しています。https://www.schott.com/

ショット日本について
ショット日本株式会社は、ドイツに本社を置く国際的なテクノロジーグループ企業、ショットグループの100%子会社です。滋賀県の水口事業場と、東京の東京営業部に、合計約220人の従業員を擁しています。ショットの日本における歴史は古く、1966年には、ショットグループのアジア初の拠点として、東京に販売子会社が設立されました。結晶化ガラス、光学ガラス、 薄板ガラス、管ガラスなどショット製品の 日本市場での販売を担当しているほか、水口事業場では気密端子(ハーメチックシール)や温度ヒューズなどの電子部品を2000年より製造しており、電子デバイス、家庭用電化製品、自動車、オプトエレクトロニクスなどに使用されています。主要製品のひとつである、ショットのセラン®は、その耐熱性を評価され、1977 年以降、リンナイ株式会社の加熱調理機トップレートに採用されています。https://www.schott.com/japan



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ショットグループ 広報代理
Kekst CNC 岸本
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Email: marika.kishimoto@kekstcnc.com
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