プレスリリース

2019-04-23

ショット、OPIE’19の宇宙・天文光学EXPOで宇宙・天文用途向けガラス・ガラスセラミック製品を展示

~世界最大の光学望遠鏡および近赤外線望遠鏡向け反射鏡基板「ZERODUR®」を紹介~

ドイツの特殊ガラスメーカー、ショット(SCHOTT AG、 本社:ドイツ・マインツ市、取締役会会長:Dr. フランク・ハインリヒト)は、2019年4月24日(水)から26日(金)までパシフィコ横浜で開催される光技術総合展示会OPIE’19の宇宙・天文光学EXPOに出展します(ブース番号: C-26)。今回の出展では主に超低膨張ガラスセラミックZERODUR®(ゼロデュア)を紹介します。ZERODUR®は極めて低い熱膨張係数(CTE)を実現した製品で、温度変化による膨張は、ほぼ起こりません。この優れた特性によって最高の精度が保証される点が評価され、現在チリのセロ・アマソネス山に建設中の超大型望遠鏡(Extremely Large Telescope、以下「ELT」)の反射鏡基板にも採用されています。ブースでは、ZERODUR®に加え、天文光学機器向けの光学フィルター、光学ガラス、超薄板ガラス、孔開け加工薄板ガラス「FLEXINITY(フレキシニティ)TM」などの製品も紹介します。ショットは本展示会にて宇宙用途向けのさまざまなガラス製品群を紹介することによって、宇宙・天文分野における幅広い用途開拓を目指します。
最高の精度が求められる宇宙機器向け反射鏡基板としてZERODUR®は理想的な素材です。それは、ほぼすべての素材が熱を加えると膨張し、冷えると収縮するのに対し、熱膨張係数が極めて低いZERODUR®は膨張も収縮もしないためです。ZERODUR®で作られた反射鏡基板は、一日の間に気温が変化しても変形しないため、天体観測時に、安定して高品質な画像が得られます。優れて安定した素材であるZERODUR®は望遠鏡向け反射鏡基板のスタンダードとして認められています。また、ショット社はZERODUR®の加工技術を絶えず改良しています。こうした優れた技術によって、ZERODUR®は数多くの地上望遠鏡や宇宙望遠鏡に採用された実績を有しています。

宇宙・天文光学EXPOのショットのブースでは、正三角形の格子状に加工されたアイソグリッド構造をもつ、ZERODUR®の軽量反射鏡基板のサンプルを展示いたします。ショットのガラスセラミックZERODUR®のは、上記ELT(チリのセロ・アマソネス山に建設中の超大型望遠鏡)の5枚の反射鏡のうち4枚に採用されました。ELTはヨーロッパ南天天文台(ESO、European Southern Observatory)によって建設されており、ファーストライト(初観測)は2025年の予定です。革新的な光学設計による直径39メートルの主鏡(M1)を備えるELTは世界最大の望遠鏡で、従来の望遠鏡より15倍高い性能を発揮する予定です。ショットは、主鏡(M1)を構成する798枚のセグメント鏡基板(および交換用セグメント鏡基板131枚)、直径4.25メートルの第2反射鏡(M2)基板、直径4メートルの第3反射鏡 (M3)基板および第4反射鏡(M4)基板を供給する予定です。中でもM2は、曲率が非常に大きく、厚さがわずか10センチメートル、重さが3トンという厳しい条件に応えた世界最大の凸面反射鏡であり、まさにショットの技術力があってこそ実現した技術的な傑作ともいえる製品です。太陽系外惑星を発見し、暗黒エネルギーやブラックホールについて研究を深めるという目標を掲げるELTは、ZERODUR®を採用することによって、より遠くまで、より鮮明に宇宙を観測することが可能になるでしょう。

ショットは、超軽量かつ優れた安定性のある反射鏡基板も製造しています。背面を格子状に切り出すことで、最大85%の軽量化を実現し、宇宙望遠鏡や衛星など向けに提供しています。

さらに、ショットは、光学フィルター、光学ガラス、超薄板ガラス、孔開け加工薄板ガラス「FLEXINITYTM」など、高い均質性と精度を要求する宇宙用途向け光学機器に最適なガラス製品も展示します。干渉フィルターと光学フィルターガラスは、高透過で、偏光効果がなく、光の角度にほとんど依存しないフィルターカーブをもっています。120種類を超えるショットの光学ガラスは、高い均質性により、ガラス内での屈折率の変動幅を非常に狭くすることができます。ショットの超薄板ガラスは、厚さが25~100マイクロメートルで、高い耐紫外線(UV)特性、耐衝撃性、耐スクラッチ性、曲げ強度などの特性を加えることによって幅広い用途に対応します。また、革新的な孔開け加工薄板ガラス「FLEXINITY(フレキシニティ)TM」は、ガラスウエハーや薄板ガラスの設計の自由度を拡げ、精度の高い孔開け加工によって、電子機器のさらなる小型化を実現に貢献します。

ショットは、宇宙・天文分野において50年を超える経験を有しています。1968年に直径約4メートルの望遠鏡向け反射鏡基板を製造した初めてのメーカーです。また、ショットの光学ガラスは1969年の人類史上初の有人月面着陸ミッションに使われました。ショットは、高い耐久性、耐熱性および耐化学薬品性を備えたさまざまなガラス素材と優れた特性をもつガラスセラミック「ZERODUR®」などの幅広い製品群を通じて宇宙探査技術の発展に貢献して参ります。ZERODUR®の成功物語は50年前に開発されてから今日に至るまで数々ありますが、今後もさらに興味深い応用例が増えていくことを確信しています。

出展社ページ:http://www.opie.jp/2019/list/info.php?id=1150&ex

ショットについて
ショットは、特殊ガラスやガラスセラミックの分野をリードする国際的なテクノロジーグループ企業です。ショットは130年以上にわたり、優れた研究開発や素材と技術の専門知識をすることをもとに、多岐にわたる高品質な製品とインテリジェントソリューションを提供しています。ショットは、家電、医薬品、エレクトロニクス、光学、自動車ならびに航空など、さまざまな産業にイノベーションをもたらします。ショットは製品を通じてすべての人びとの暮らしのなかに息づき、イノベーションと持続可能な成功の実現に努めています。また、ショットは世界33ヵ国の製造・販売拠点に約15,500人の従業員を有し、グローバルに事業を展開しています。2018年度の売上高は約20億8000万ユーロです。ショットグループの親会社であるショットAGはドイツ・マインツ市に本社を置き、カール・ツァイス財団がその株式の100%を所有しています。カール・ツァイス財団はドイツ有数の科学振興財団であり、最も長い歴史をもつ民間財団のひとつです。財団所有企業であるショットは、従業員、社会、環境に対する社会的責任を重視しています。 https://www.schott.com/


ショット日本について
ショット日本株式会社は、ドイツに本社を置く国際的なテクノロジーグループ企業、ショットグループの100%子会社です。滋賀県の水口事業場と、東京の東京営業部に、合計約220人の従業員を擁しています。ショットの日本における歴史は古く、1966年には、ショットグループのアジア初の拠点として、東京に販売子会社が設立されました。結晶化ガラス、光学ガラス、 薄板ガラス、管ガラスなどショット製品の 日本市場での販売を担当しているほか、水口事業場では気密端子(ハーメチックシール)や温度ヒューズなどの電子部品を2000年より製造しており、電子デバイス、家庭用電化製品、自動車、オプトエレクトロニクスなどに使用されています。主要製品のひとつである、ショットのセラン®は、その耐熱性を評価され、1977 年以降、リンナイ株式会社の加熱調理機トップレートに採用されています。https://www.schott.com/japan
 
本件に関する報道・出版関係のお問い合わせ先:
ショットグループ 広報代理
Kekst CNC 岸本・斎藤
電話番号: 03-5156-0273 (岸本)/ 03-5156-0189 (斎藤)
FAX番号: 03-5156-0188
Email: marika.kishimoto@kekstcnc.com / ai.saito@kekstcnc.com 

 
見本市 & イベント
15.
October
展示会 SPIE Optifab, optical manufacturing conference and exhibition, Rochester, United States, 2019-10-15 - 10-17
22.
October
展示会 The Universe of Pre-filled Syringes and Injection Devices 2019, Gothenburg, Sweden, 2019-10-22 - 10-23
29.
January
展示会 LED Japan, Tokyo, 日本国, 2020-01-29 - 01-31
SCHOTTは、本サイトの表示を最適化し、閲覧者の利便性を向上するためにCookiesを利用しています。本サイトにアクセスすることで、閲覧者はCookieの利用に同意したものとみなされます。