実体顕微鏡検査のための照明
優れた照明の重要性
顕微鏡検査のサンプルは、均一な照明 で一つの画像で細部が見えることが重要な回路基板や花の種子の検査から、影効果による表面形状を明確にすることが必要なことが多い 腐食サンプルまでさまざまです。
関連するすべての細部を可視化するには、要求されるコントラストを提供する正しい照明が不可欠です。 これは、サンプルそのものと同じくらい多様な照明オプションを提供し、サンプルタイプに応じて選択することで達成できます。 いずれも、サンプルの正確な調査に影響する多くの特性を備えています。
調査対象のサンプルは2つのグループに分けることができます:
透過観察できないサンプル
透過観察ではないサンプルでは、落射光または反射光が使用されます。 さまざまな照明法により、多くの角度からサンプルを照射できます。 光が対象物に反射されると、様々なコントラスト効果が生じます。 適切な照明の選択は試料の特性によって異なり、以下のような典型的な照明オプションが含まれます:
- リングライト
- スポットライト/グースネック/フレキシブルライトガイド
- ラインライト
透過観察可能なサンプル
透過観察可能なサンプルでは、サンプルを下から照明する透過照明が使用されます。 コントラストは光の吸収によって生成され、バックライトは最も適切な透過光の光源となります。
効果的な照明のための理想的なパラメーター
SCHOTTは、すべての関連情報を可視化し、再現可能な結果をもたらす、実体顕微鏡向けの信頼性の高い照明ソリューションを提供します。 当社は、試料の正確な調査に大きく影響する、さまざまな特性を持つ幅広い照明オプションを提供しています。 理想的な照明のためには、照明の角度および形態、並びに色温度、輝度、拡散または集束光、カラーフィルタ、偏光といった異なるパラメーターを考慮に入れる必要があります。
SCHOTTの利点
照明のタイプとその一般的な応用分野
明視野リングライト
リングライトは対物レンズに取り付けます。リングライトが完全に照らされている場合（フルサークルモード）、サンプルは均質に照らされ、わずかな影しか生じません。 当社のLEDリングライトの多くはセグメントモードを備えており、リングライトの特定の部分を光らせてサンプルを中心に回転させることができます。 これにより、表面形状を際立たせ、円柱状サンプルでは反射光を回避できます。
一般的な応用分野
- フルサークルモード
均一な照明が不可欠なアプリケーション。 たとえば、イメージスティッチングなどです。
- セグメントモード
反射を避ける必要がある、光沢のあるレザーや電球といったサンプルに適しています。
製品一覧
- セグメントモードなし
KLリングライト、 EasyLED リングライト
- セグメントモード付き
EasyLED リングライトプラス、 VisiLED リングライト
スポットライト/グースネック/フレキシブルライトガイド
スポットライト、グースネック、フレキシブルライトガイドは、照射光の角度や方向を変えることができるため、実体顕微鏡検査に汎用性をもたらします。 しかし、照明は再現性がなく、リングライトほど均質でもありません。 フラットな試料に強力な陰影効果を与えて、均一でない表面を際立たせることができます。
3つの照明オプションの違いは何か？
LEDスポットライトと光ファイバーグースネックは、屈曲可能なライトガイドで、調整した位置で固定されます。 対照的に、フレキシブルライトガイドは定位置に留まらず、保持する必要があります。 グースネックとフレキシブルライトガイドは、当社のKLコールドライトソースにおいて使用できます。
一般的な応用分野
- コインなどの平坦な表面。
製品一覧
ラインライト
ラインライトは、平坦な試料の微細な表面構造を可視化するために使用されます。 ラインライトは、浅い角度でサンプルを側面から照らします。 サンプル上のコントラストは、表面の照明によって強化され、結果として生じる影効果は表面構造の視認性を高めます。 これにより、鮮明な3D効果が生まれます。
バックライト
バックライトは、明視野、暗視野の両方で利用でき、下からの透過照明に使用されます。 明視野バックライトは、通常、半透明の試料や不透明な試料の正確な2D寸法を検出するために使用されますが、暗視野バックライトは通常、透明の試料に使用されます。
一般的な応用分野
- 薄いプラスチック、昆虫、卵母細胞、線虫、ゼブラフィッシュ幼生など、あらゆる種類の透明な試料。
- 不透明なサンプル外形の光学2D測定にも適しています。
製品一覧
SCHOTTの照明の活用
当社の製品およびお客様のプロジェクトに最適な照明ソリューションの選定方法については、この動画をご覧ください。
よくある質問
交換/スペアパーツ
KL 1500、KL 1500 エレクトロニック、KL 1500 コンパクト、KL 1500 LCD、KL 2500 LCD, ColdVision ACE® および DCR® III などの光源は現在販売されていません。表を参照して、どの新モデルが代替品として使用できるかをご確認ください。
製品の互換性
LEDとハロゲンの比較
利点
- とりわけレッドシェードでは、最高の色の再現が可能です。
- 可視領域において太陽光と同じ色スペクトル。
- 全波長域にわたって自然な色の再現。
- 誰もが知っている実用的な使用例: ネオンライトがある店頭に比べ、日光の下では違って見える布。
- 顕微鏡検査の使用例には、科学捜査、美術館、医療技術、黄色の金属 (真鍮、金) などがあります。
短所
- 設定輝度により、3050Kから3400Kの間で色温度は一定ではありません。 オプションの昼光フィルターが利用できます。
- 輝度設定に応じて、ランプの寿命は約50～1500時間です。
- 運用コストの増加。
利点
- 50,000時間の長寿命 (輝度が70%に減少)。
- 調光中でも5600K (日光) の安定した色温度。 ハロゲンライトに近い黄色っぽい光が照射できるハロゲンフィルター（オプション）も用意されています。
- 低消費電力
短所
- とりわけ青緑と赤の色の範囲では、色の再現に限界があります。
製品の違い
これら2つの製品の選択は、お客様のご要求要件と使用方法によって異なります。 KL 300 LEDは多機能照明を可能にします。 同じ光源でライトガイドを簡単に交換できます。 したがって、異なるライトガイド (リングライト、グースネック、フレキシブルライトガイド、バックライト) を使用して、異なる照明法を可能にする柔軟性を提供します。 他方で、 EasyLED スポットライトプラスは、両方のアームの独立した光制御に基づいて、明るい照明と強いコントラストを提供するグースネックソリューションです。
ディフューザーは光をやわらかくし、サンプルのLED光反射を減らします。 偏光フィルターは、サンプル表面からの反射を抑え、画像の印象を変えることもできます。 さらに、この方法は非常に光を消費します。
グースネックは、位置を決め後に定位置に留まる、曲げて固定できるライトガイドです。 フレキシブルライトガイドは姿勢を保持できない、固定する必要があります。
SCHOTTの顕微鏡検査製品はどこで購入できますか？
SCHOTTは、可能な限り最高のサービスを提供してニーズに応えるために、世界中の顕微鏡メーカーと代理店の幅広いネットワークと協力しています。 お客様の地域や要件に関する情報など、 当社までお気軽にお問い合わせください。 代理店様をご案内させていただきます。
