私たちの現実世界に対する知覚の情報化を強化し、想像力豊かにすること。それが拡張現実、つまりARが拓く世界です。潜在的な用途は無限と言えるでしょう。それでは、特殊ガラスが、どのように現実とデジタル世界を完璧に融合させるのかを見てみましょう。
挑戦
課題?それは、完全な融合を達成すること。
技術は、それがとても自然に感じられるようになる時に完成するのです。ARグラスは、視界を妨げるフレームやゆがみがなく、太陽光のもとでもクリアなイメージでデジタル世界と現実の世界を一体化できれば、それがベストです。そうなった時、拡張現実は私たちの世界を大きく拡げる可能性を持つのです。
イノベーション
比類のない拡張現実(AR)体験をもたらす光学ガラス
はどのように開発されたのでしょうか。
130年以上にわたるガラス技術への情熱
130年以上にわたるガラス技術の蓄積の上に誕生したのが、デジタルコンテンツを現実の世界に的確に統合する高透過特殊ガラス製のSCHOTT RealView™ ガラスウエハーです。
常に最高の画像
太陽光のもとでも、色彩は鮮明でなければなりませ ん。高透過のSCHOTT RealView™ ガラスウエハー は、鮮やかで輝度の高い映像体験を作りだします。バ ッテリー寿命を気にすることなく、自由に使うことが可 可能です。
明瞭な画質
鮮明でコントラストの高い画像と自然で鮮やかな色 が、リアリティを感じさせてくれるのです。ここで重要な のはTTV(ウエハーの平坦度を評価する指標。ウエ ハーの厚みの最大値と最小値の差)です。SCHOTT RealView™ は、革新的な製造方法によって作られた 非常に薄いガラスウエハーです。可能な限り高い解像 度の画像を投影するために、ショットは原子の単位ま まで精密な表面粗さで、事実上完璧な表面のウエハー を実現しました。
広い視界が最適な映像を確保
映像が視界と重なると、リアルとデジタルのイメージが シームレスに融合します。SCHOTT RealView™ ガラ スウエハーは、より強い拡張現実(AR)体験のため に、ARグラスの仮想視界を2倍に拡張できるように設 計されています。
フォームファクター
日々の暮しの中で誰もが望むのは快適さです。そし て、最新の材料製造プロセスによって、SCHOTT RealView™ガラスウエハーは非常に薄く軽量で、し かもとても丈夫です。
SCHOTT RealView™の製造プロセス
ドイツ、スイス、中国にあるショットの開発、製造拠点から卓越した光学特性を持つSCHOTT RealView™ ガラスウエハーを最高の品質で量産提供します。
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ショットは、光学ガラス製造に130年以上の歴史を有しています。光学ガラスの製造は慎重に選ばれたさまざまな原料から始まります。
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量産を始める前に、ショットの研究者は膨大な回数の試験溶解を行います。
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SCHOTT RealView™高屈折率ガラスウエハーは、ショットのドイツ工場で溶解される光学ガラスから製造されます。
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ガラスを薄いガラスウエハーにカットした後、研磨工程に移ります。
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非常に精密な研磨工程によって最高の表面品質が得られます。
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次に、ウエハーを精密洗浄します。
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さらに、ウエハーを熱線ヒーターでクリーンに乾燥させます。
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独自の光学コーティングを施して、ガラスはSCHOTT RealView™拡張現実(AR)用高屈折率ガラスウエハーになります。
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さまざまな品質検査によって、ウエハーの品質を確認します。
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SCHOTT RealView™拡張現実(AR)用高屈折率ガラスウエハーが世界中の革新的なAR機器メーカーに向けて出荷されます。
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SCHOTT RealView™拡張現実(AR)用高屈折率ガラスウエハーは拡張現実を実現します。
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SCHOTT RealView™ガラスウエハーは高い屈折率の光学ガラス製のため、より広い視野をもった拡張現実(AR)機器を実現することができます。
メッセージ
「今日、ガラスは仮想世界に向かって開かれた窓です。ショットの革新的なSCHOTT RealView™ガラスウエハーは、拡張現実で現実と仮想世界を1つに統合する完璧なリンクを提供します」
— ショット アドバンスドオプティクス事業部、拡張現実(AR)担当
Dr. ルディガー・シュプレンガード
「賢明なデジタル化とは、私たちが接続するために使っている技術や機器を越えてインターネットを理解することです。デジタル化によって、社会もビジネスも、関係や絆、感情の共鳴体に変わります。」
— トレンド&フューチャー サイエンティスト
マティアス・ホルクス
未来へ
拡張現実(AR)は、私たちが今日理解している世界に革命を起こす力を持っています。
「拡張現実(AR)モニター 2018」という代表的な調査によると、回答者の半数以上が、将来、毎日の暮しのサポートに拡張現実(AR)を使いたい、と答えています。
拡張現実(AR)という視覚化の新しい形は、さまざまな場面で私たちをサポートしてくれます。
医学部の学生は仮想の人体で医療技術を学び、機械のオペレーターは視覚的な操作支援を受け、あるいは、世界の反対側にいる同僚や友達とライブで議論。そのとき、彼らは、私たちの家やオフィスや、友人とのバーベキューの場所にさえも、ホログラムとして登場します。拡張現実(AR)は、私たちが現在理解している世界に革命を起こすために必要なものを持っているのです。
新しい現実を創造しよう。
拡張現実(AR)機器のキー・コンポーネントとして、優れた高屈折率ガラスウエハーを作ることにより、私たちは、製品技術者や設計者が、ユーザー・エクスペリエンスを次のレベルに高めることを可能にします。
次の目標は何ですか?
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ショット日本株式会社
アドバンスドオプティクス事業部
宮田 幸明