プレスリリース

2017-02-08, SCHOTT AG, プレスリリース:2017年2月8日

ショット、超大型望遠鏡用ミラー基板の製造契約を締結

ショットは、欧州の超大型望遠鏡の反射鏡基板(第2反射鏡「M2」および第3反射鏡「M3」)に関する製造契約を締結しました。 M2はこれまで生産されたなかで最大の凸面鏡です。 ZERODUR®(ゼロデュア)ガラスセラミックへの需要の高まりに応え、ショットは、第2熔融炉を近日中に稼動させる予定です。
写真キャプション:
2017年1月18日、ヨーロッパ南部天文台(ESO)の本部(独・ガーヒング)において、ESOの超大型望遠鏡反射鏡基板(第2反射鏡と第3反射鏡)に関する製造契約が締結されました。
写真提供:ESO / M. Zamani
写真キャプション: 2017年1月18日、ヨーロッパ南部天文台(ESO)の本部(独・ガーヒング)において、ESOの超大型望遠鏡反射鏡基板(第2反射鏡と第3反射鏡)に関する製造契約が締結されました。 写真提供:ESO / M. Zamani
2017年1月18日、ドイツの特殊ガラスメーカー、ショット(SCHOTT AG、 本社:ドイツ・マインツ市、取締役会会長:Dr. フランク・ハインリヒト)は、欧州の超大型望遠鏡の反射鏡基板(二次反射鏡、以下「M2」と三次反射鏡、以下「M3」)に関する製造契約を締結しました。

現在、チリのセロ・アマソネス山に世界最大の光学望遠鏡、欧州超大型望遠鏡(以下「E-ELT」、European Extremely Large Telescope)が建設されています。この巨大な望遠鏡は、ドイツの技術ノウハウを活用し、巨大な主鏡(以下「M1」)と、4つ(M2~M5)の小型反射鏡の5つの反射鏡によって構成されています。
ショットは、昨年、セグメント化したM4反射鏡用の基板をマインツ市の工場から出荷し、それに引き続いて今回、E-ELTプロジェクト向けにZERODUR®ガラスセラミックを受注しました。

ショットのアドバンスドオプティクス事業部エクゼクティブバイスプレジデント、クリストフ・ファークは次のように述べています。
「画期的なE-ELTプロジェクトに参画できたことを非常に喜ばしく思っています。2から4メートル級の素材を研削できるように最先端のCNC加工機(コンピューター制御による研削加工機)を導入し、加工能力を増強しました。近日中には稼動できる予定です。また、今後も優位な市場ポジションを確保し、競争力を強化していけるよう、ZERODUR®生産体制の拡充に、数千万ユーロの投資を行いました」

E-ELT反射鏡基板の熔融・成型と研削は、ドイツ・マインツ市のショット本社で行われます。その後、研磨とコーティング工程は、ZERODUR®の加工メーカー、フランスのReosc社が引き継ぎます。M2反射鏡基板は、2018年末までに、M3は2019年7月までに生産され、順次出荷される予定です。

反射鏡基板としてのZERODUR®ガラスセラミックの特長は、熱膨張係数が非常に低いことです。大きな温度変化があった場合でも、膨張を最小限に抑制することができます。また、化学耐性に優れ、高精度な研磨が可能です。極めて滑らかな実際の反射層は、通常、稼動させる直前に、アルミニウムまたは銀を蒸着させて形成します。その結果、未知の世界をひらく科学的な探索には欠かすことのできない、鮮明で優れたイメージを取得可能になります。

ヨーロッパ南部天文台(ESO、European Southern Observatory)のE-ELTプロジェクトの野心的な設計の望遠鏡にはZERODUR®のもつこうした特徴が極めて重要です。E-ELTでは、39.3メートルの主鏡(M1)が夜空の光を集め、次に、直径4メートルの小さな鏡であるM2に反射し、さらに、M1の中心に配置された反射鏡M3に光を反射します。M3反射鏡は、その上に配置された適応光学系のM4に光を照射します。このM4は、その表面プロファイルを1秒間に1000回補正して星像の乱れを修正します。

【参考資料】
1903年以来、ショットは大きな直径の望遠鏡用反射鏡基板を提供しています。1970年以降は、ZERODUR®が、反射鏡基板のスタンダードとして広く使用されています。ZERODUR®反射鏡基板を備えた多くの有名な望遠鏡が、これまで数十年にわたり、確実に稼動しています。ESOが建設した、直径8.2メートルの4枚の反射鏡基板を備えるチリの大型望遠鏡(VLT、Very Large Telescope)は、その実績のうちのひとつです。ショットは、ZERODUR®の技術を他の分野にも応用しています。高品質なガラスセラミック製クックトップパネル「CERAN®(セラン)」は、天文学用途に研究開発された材料をもとに製品化されました。暖炉用の透明ガラスセラミック「ROBAX®(ロバックス)」も、応用製品のうちのひとつです。耐熱性に優れたROBAX®は、過去35年間に7,500万以上の暖炉に採用されており、暖炉の安全性向上に寄与しています。

E-ELTプロジェクトに関するショットのマイクロサイトは、下記をご参照ください。(英語・ドイツ語)
www.schott.com/e-elt

ショットについて
ショットは、特殊ガラスやガラスセラミックの分野をリードする国際的なテクノロジーグループ企業です。ショットは130年以上にわたり、優れた研究開発や 素材と技術の専門知識をもとに、多岐にわたる高品質な製品とインテリジェントソリューションを提供しています。ショットは、家電、医薬品、エレクトロニク ス、光学、自動車ならびに航空など、さまざまな産業にイノベーションをもたらします。ショットは製品を通じてすべての人びとの暮らしのなかに息づき、イノ ベーションと持続可能な成功の実現に努めています。また、ショットは世界34ヵ国に製造・販売拠点を設置し、グローバルに事業を展開しています。現在の従 業員数は約15,000人で、2015/2016年度の売上高は約19億9000万ユーロです。ショットグループの親会社であるショットAGは、ドイツ・マインツ市 に本社を置き、カールツァイス財団がその株式の100%を所有しています。財団所有企業であるショットは、従業員、社会、環境に対する社会的責任を重視し ています。www.schott.com

ショット日本について
ショット日本は、ショットグループのアジア初の販売子会社として、1966年に設立されました。結晶化ガラス、光学ガラス、薄板ガラス、管ガラスなど、 ショット製品の日本市場での販売を担当しています。主要製品のひとつセランは、その耐熱性を評価され、1977年以降、リンナイ株式会社の加熱調理機の トッププレートに採用されています。ショットグループは、2000年にNECとの合弁会社「NEC ショット コンポーネンツ株式会社」を設立、日本での活動を活発化させています。http://www.schott.com/japan
本件に関する報道・出版関係のお問い合わせ先:

ショットグループ 広報代理
CNC Japan 村上
電話番号: 03-5156-0102
FAX番号: 03-5156-0188
Email:itsuki.murakami@cnc-communications.com
Press contact
SCHOTT AG
Michael Mueller
Public Relations Manager
Hattenbergstraße 10
55122 Mainz
電話: +49 6131/66-4088
お問い合わせ先
SCHOTT AG
Salvatore Ruggiero
Vice President Marketing and Communication
Hattenbergstraße 10
55122 Mainz
電話: +49 6131/66-4140
見本市 & イベント
08.
August
展示会 2017 SPIE Optics + Photonics, San Diego, CA, United States, 2017-08-08 - 08-10
08.
August
06.
September
展示会 CIOE 深圳, Shenzhen, 中国, 2017-09-06 - 09-09
SCHOTTは、本サイトの表示を最適化し、閲覧者の利便性を向上するためにCookiesを利用しています。本サイトにアクセスすることで、閲覧者はCookieの利用に同意したものとみなされます。